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2007年9月24日月曜日

Journal Club

今日はresidentの抄読会(Journal Club)にmoderatorとして参加しました。McGill構内のMcTavish通りにあるThomson House と呼ばれるクラブハウスの一室で、宅配ピザを取って、話題の論文をネタに12~3人で議論します。
今日の論文はBrainの5月号に載ったMayo ClinicからのNMOの病理に関するものです。おそらく先週の症例検討会に合わせて選んだものでしょうが、中身を完全に理解するにはかなりの専門的知識が必要な論文です。今回は私の他にJack Antelがmoderatorとして参加し、NMOの病理学的な知見だけでなく、NMOの臨床的特長や治療的試みについてディスカッションがありました。私も日本のOSMSの疫学的なデータやここ何十年かの病型の変化、日本での一般的(?)なNMOの診断方法や治療方について説明しました。
Residentからの質問に答えながら、改めて抗AQP4抗体は未だ謎だらけである事に気付かされます。なぜ出来て、どう影響しているのか?病態への関与はどの程度なのか?リツキサンが効くのはなぜか?なぜ動物モデルが出来ないのか?なぜ中枢神経だけが侵されるのか?

2007年9月21日金曜日

症例検討会

MNIのdepartment of neurologyでは毎週木曜日の朝8時から外来の会議室で症例検討会をしています。医学生が病歴提示をし、レジデントがMRIなどの検査結果の説明と病態の文献的レビューをします。
今週の症例は、つい最近退院した症例でドイツの医学生が提示しました。
症例は30歳の女性で、特に既往歴や家族歴がなく、約1週間の経過で両側の手指から始まったしびれが頸部、体幹に拡がり、徐々に両側上肢の経度の脱力が加わって入院しました。神経学的には、両側上肢の軽度脱力、C3-Th7付近における表在覚の低下としびれ、2+レベルの頸部以下の腱反射亢進があったようです。下肢の筋力は保たれ、振動覚は正常、病的反射は陰性で膀胱直腸障害はなかったようです。
一般血液・生化学検査で異常はなく、頭部CTは正常。頸部MRIではC2-C5レベルの頸髄中心に不均一な造影効果を持つT2高信号病変があり、マス効果はほとんどなし。T1では病変はやや低信号で髄液の信号とは明らかに異なっています。脳MRIでは異常なし。 髄液検査では、細胞数0、蛋白正常でオリゴクローナルバンドは結果待ち。髄液細胞診は異常なし。
種々の血清学的検査も結果待ちという状態ですが、治療としてmPSL 1g 5日間のパルスを行い症状が軽快したところで退院、3週間後に外来に来院予定だそうです。
再発予防についてコメントしました。
モントリオールでもこういう症例が確かにいるのがわかりました。