2008年2月11日月曜日

産学連携

MNIでは年に1回、ノーベル賞受賞者などのVIPを招いてWilder Penfield Lectureという講演会を開いていますが、今年はカナダ産業大臣のプレンティス大臣による産学連携、特に科学技術政策とMNIの役割、に関する講演でした。プレンティス大臣は弁護士で、彼の父親はNHLの選手だったそうですが、とても聡明な印象を受けました。 今年、MNIはカナダの他の6施設とともに3年間で1500万ドルの特別予算の配分を政府から得たので、その記念講演という意味もあるようです。
MNIの他では、IT産業のウォータールー大学、ナノテクノロジーのアルバータ大学など、特定の分野で著しい発展が期待されるセンターに予算が配分されたようですが、今後もその傾向は顕著になっていくようです。マギル大学は医学を中心とする自然科学が得意分野ですが、カナダ政府のマギル大学に対するこの分野での発展の期待の大きさが良く分かりました。
さらに、カナダの科学技術を発展させる方法として、優秀な人材を海外から呼び寄せ、彼らをカナダに居着かせることが重要だと強調していたのがとても印象的でした。世界中の若い優秀な科学者がカナダでの研究生活に魅力を感じるように、COEをさらに発展させる必要があるとのことでした。
知的財産や特許に関する質問がありましたが、前述のウォタールー大学では特許権などの知的財産は研究者個人に帰属していることが多いようで、それに魅力を感じる優秀な人材が集まっているそうです。

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