2007年9月29日土曜日

Mont-Tremblant

紅葉を見にMont-Tremblantに来ました。Mont-Tremblantはモントリオールの北に広がるローレンシャン高原の中で最も標高の高い山で、北アメリカ東部随一のスキーリゾートがあります。
紅葉の見頃としてはまだ少し早かったかもしれませんが、それでも6割くらいの葉は赤か黄色に染まり、陽が当たると絵のように鮮やかに山が色づいて、それは見事な景色でした。ゴンドラで山頂に登ると眼下に紅葉で染まったローレンシャン高原とTremblant湖を眺めることができます。また、Tremblant湖のヨットハーバーからの山の眺めも素晴らしかったです。
町の中心であるサン・ベルナール広場ではコンサートなどの催しが開かれていて一日中賑わっていました。ゴンドラ乗り場の近くではユーロバンジートランポリンが体験できたり、ロッククライミングが出来るタワーがあって有料で遊ぶ事ができます。ゲレンデはリュージュコースが整備されていて、リフトに乗って山の中腹あたりからコース上をカートのようなリュージュに乗って滑り降りことが出来ます。町の中にはパターゴルフや温水プールなどもあり、飽きることなく遊ぶ事が出来ます。
今日はMont-TremblantのHomewood Suitesに宿泊しましたが、1ベッドの小さい部屋を予約していたのに、同じ料金で2ベッドの大きなスイートに変えてもらえました。

2007年9月24日月曜日

Journal Club

今日はresidentの抄読会(Journal Club)にmoderatorとして参加しました。McGill構内のMcTavish通りにあるThomson House と呼ばれるクラブハウスの一室で、宅配ピザを取って、話題の論文をネタに12~3人で議論します。
今日の論文はBrainの5月号に載ったMayo ClinicからのNMOの病理に関するものです。おそらく先週の症例検討会に合わせて選んだものでしょうが、中身を完全に理解するにはかなりの専門的知識が必要な論文です。今回は私の他にJack Antelがmoderatorとして参加し、NMOの病理学的な知見だけでなく、NMOの臨床的特長や治療的試みについてディスカッションがありました。私も日本のOSMSの疫学的なデータやここ何十年かの病型の変化、日本での一般的(?)なNMOの診断方法や治療方について説明しました。
Residentからの質問に答えながら、改めて抗AQP4抗体は未だ謎だらけである事に気付かされます。なぜ出来て、どう影響しているのか?病態への関与はどの程度なのか?リツキサンが効くのはなぜか?なぜ動物モデルが出来ないのか?なぜ中枢神経だけが侵されるのか?

2007年9月23日日曜日

Mont St. Hilaire

Mont St. Hilaireへドライブしてきました。Hwy10Eを使って1時間弱で到着しますが、途中の景色がとても良かったです。かなり紅葉を期待して行ったのですが、ここ数週間暖かかったせいか、まだまだ緑でした。山の麓のりんご農園ではりんご狩りが出来ますが、まだ家には前回のりんご狩りのりんごが残っているので今日はりんご農園は素通りです。
この山は全体がMcGillが管理する自然保護区になっており、入山料が取られます。いくつかハイキングコースが整備されているようでしたが、うちらは入り口から600mほど登ったところにあるHertel湖が終点です。ここにはピックニック用のテーブルが10個ほど置いてあり、お弁当を食べるのには絶好のロケーションです。
山に行く途中のOtterburn ParkというところにLa Cabosse d'Orというチョコレート屋さんがあり、ここでパターゴルフが出来るというので遊んできました。

2007年9月21日金曜日

症例検討会

MNIのdepartment of neurologyでは毎週木曜日の朝8時から外来の会議室で症例検討会をしています。医学生が病歴提示をし、レジデントがMRIなどの検査結果の説明と病態の文献的レビューをします。
今週の症例は、つい最近退院した症例でドイツの医学生が提示しました。
症例は30歳の女性で、特に既往歴や家族歴がなく、約1週間の経過で両側の手指から始まったしびれが頸部、体幹に拡がり、徐々に両側上肢の経度の脱力が加わって入院しました。神経学的には、両側上肢の軽度脱力、C3-Th7付近における表在覚の低下としびれ、2+レベルの頸部以下の腱反射亢進があったようです。下肢の筋力は保たれ、振動覚は正常、病的反射は陰性で膀胱直腸障害はなかったようです。
一般血液・生化学検査で異常はなく、頭部CTは正常。頸部MRIではC2-C5レベルの頸髄中心に不均一な造影効果を持つT2高信号病変があり、マス効果はほとんどなし。T1では病変はやや低信号で髄液の信号とは明らかに異なっています。脳MRIでは異常なし。 髄液検査では、細胞数0、蛋白正常でオリゴクローナルバンドは結果待ち。髄液細胞診は異常なし。
種々の血清学的検査も結果待ちという状態ですが、治療としてmPSL 1g 5日間のパルスを行い症状が軽快したところで退院、3週間後に外来に来院予定だそうです。
再発予防についてコメントしました。
モントリオールでもこういう症例が確かにいるのがわかりました。

2007年9月16日日曜日

りんご狩り

補習校のお友達と一緒にりんご狩りに行ってきました。ケベック州には無数のりんご農園がありますが、モントリオールの近くでもSaint-Joseph-du-Lacという町に40以上の農園があって、りんご狩りができます。うちからSaint-Joseph-du-Lacまでは約30kmですが、Hwy.15Nにまず乗って、Hwy.40W →Hwy.13N →Hwy.640Wと乗り継いで30分ちょっとで到着しました。今日行った農園はHwy.640Wの2番出口を出てChemin Principalに入ってすぐ左側にあるPomiculteur du Bûcheronというところで、職場の同僚が勧めてくれた農園です。
広大な敷地の中は、見渡す限りりんごの木で、しかも無農薬というから驚きです。今日ピックアップできた品種はロボとマッキントッシュの2種類で、どちらも実は小振りでやや酸味がありました。ロボの方が実が締まっていて歯ごたえがあって美味しく感じたので、ほとんどロボを摘んできました。大きな脚立がいっぱい置いてあるので子供達も脚立に登って不自由なくりんごを摘むことができたようです。
農園の中にはミニファームもあり、山羊や鹿がいて餌をあげることができたり、ポニーの乗馬もしているようでした。また、アップルパイやクッキー、シードルなどを売る売店がカフェテリアに併設されていましたし、周辺には遊具も沢山あって子供達は飽きることなくはしゃいでいました。さらに、お薦めなのがカフェテリアの入り口で売っているりんごドーナッツで、その場でりんごの皮をむいて揚げてくれます。4個で$2.50でした。
摘み取ったりんごは30cm×50cm大くらいのビニール袋いっぱいに詰めて$10で持って帰ってきました。

 

2007年9月3日月曜日

Bateau-Mouche

今週末は天気が良かったので、セントローレンス川のデイクルーズに出かけました。オールドポートのジャックカルティエ波止場から出港するBateau-Moucheという観光クルーズで、サンテレーヌ島の回りを1時間周遊します。料金は大人2人、子供2人の家族料金で約$42でした。1時半、3時、4時半発のツアーがあります。
船は両脇、天井がガラス張りになって見晴らしがよく、快適です。船内はレストランになっていて、軽食や飲み物が買えるようでしたが、うちらは一度も船内に入らず、一番後ろのデッキでずっと景色を楽しんでいました。
見どころは川から眺めるダウンタウンと旧市街、マーク・ドルアン波止場に建つHabitat 67、ジャン・ドゥラポー公園に建つバイオスフィア、シタデル、ジャックカルティエ橋などですが、ラ・ロンドのジェットコースターが見えたり、遠くにはオリンピック公園のタワーを見ることもできます。ダウンタウンの眺めは帰りの方がきれいに見えますが、3時からの便では太陽光がちょうど逆光となって写真がうまく撮れませんでした。