2007年5月1日火曜日

AAN

AANは29日から始まっていますが、今日からポスターと口演による一般演題が始まりました。
ポスターセッションは1日2または3セッションあり、最初のセッションは朝7時からで、演者は7時から8時半までポスターの前で質疑応答をする義務があります。
ポスターセッション中は他のScientific Programは行われず、すべての参加者がポスター会場に集まってディスカッションを繰り広げます。
 
印象に残った発表は、スイスのDr.von Budingenのポスターで、MS髄液中の形質細胞を単離し、RT-PCRを用いてIgG領域のクローニングし、そこからreconminant IgGを4例のMS患者から7種類作成していました。免疫染色でその抗体活性を調べたところ、5種類がミエリンに反応し、2種類がアストロサイトに反応していました。具体的な抗原はわかりませんが、MSの髄液中に脳由来の抗原に反応するB細胞活動が証明されたことになります。また、スペインのDr. Villarは、脂質抗原を用いてMS髄液中のIgMオリゴクローナルバンドの有無を調べていました。陽性の患者中の髄液ではCD19陽性細胞の有意な増加が認められていました。このことは、MSの一群において、脂質に反応するB細胞が中枢に存在することを示唆しています。
 
10時からは地下鉄に乗ってNew England Aquariumに行ってきました。グリーンラインからブルーラインに乗り換えて30分くらいで到着しました。ボストンの地下鉄は片道一律$2で、11歳以下は無料です。
水族館は建物の中心に円柱状の水槽があり、中で鮫、海亀、縞鯵、エイなどが悠々と泳いでおり、螺旋状になった通路を歩きながら見学します。円柱状の水槽を囲むように周辺にテーマ毎に小さな水槽が配置されかなりの種類の魚介類を観ることができます。1階はほとんどすべてペンギンで、3種類のペンギンを間近に観ることができます。建物の外にはアシカなどの水槽もあり、餌付けやトレーニングの見学が出来ます。これと言った目玉はありませんが、あちこちでマイクを持って説明する職員を見かけ、子供たちに知識を伝える努力が印象的でした。

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